このページでは、管理人が直接作品を見たうえで、写真に撮影することが出来たものを画家毎の備忘録として掲載しています。作品の評論が目的ではなく、難しいことを考えずに素敵な絶景作品を眺めることを主眼にしていることから、作品については詳述しておりませんので、ご了承ください。
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クリムト、グスタフ Gustav Klimt
ベルヴェデーレ宮殿 Schloss Belvedere
オーストリアのウィーンにある、バロック建築の宮殿。現在は美術館となっており、クリムトをはじめ19世紀以降のオーストリア作品が充実している。
ここにはクリムトの代表作である「接吻」(The Kiss)が所蔵されていて多くの観光客が押し寄せる。
『接吻( The Kiss )』の飾られている大部屋
接吻は、想像以上に大きな作品で、ゆったりとした大部屋の中でも存在感を放っている。
独特の色彩は妖しい雰囲気を発しており、どうしたらこのような作品を作れるのか想像も出来ない。
当日は、観光の団体ツアーがかなり多く来ており、ガイドが作品の前を占領して長々と説明をしているのには辟易した。さすがに横に動いてもらうよう促したが、アジア系の団体客を引き連れるガイドのモラル向上を期待する。
その他 作品
『花嫁』はクリムトの未完の絶筆だ。主役の花嫁は真ん中のブルーの衣装の女性だが、他は謎だらけなのがクリムトらしくて面白い。
メトロポリタン美術館 The Metropolitan Museum of Art
ダ・ヴィンチ、レオナルド Leonard Da Vinci
ルーブル美術館 Musée du Louvre
所蔵作品:「モナ・リザ」「聖アンナと聖母子」「岩窟の聖母」「洗礼者ヨハネ」「ラ・ベル・フェロニエール」
ルーヴル美術館には、上記5点が所蔵されている。
「モナ・リザ」は、正式名称と「ラ・ジョコンダ」と云うそうだ。この作品は画像の通りかなり小さい作品なのだが、防弾ガラスに覆われており、数メートル離れた場所からしか鑑賞できず、さらに常に人だかりになる人気のせいで、鑑賞者自体がパパラッチのように遠くから写真撮影している光景が見られる。この作品をゆっくりと静かな環境で鑑賞することは関係者以外絶対にあり得ないだろう。
ただ、日本と違ってこのように写真撮影が出来るので実際の記憶と照らし合わせて画像を眺める楽しみがあるのはとても良いことだ。
アンブロジアーナ図書館 Biblioteca Ambrosiana
イタリア・ミラノにある歴史ある図書館に併設されている美術家には、レオナルド・ダ・ヴィンチの『音楽家の肖像』や彼が書き綴ったノート『アトランティコ手稿』などが所蔵されている。
音楽家の肖像は、想像以上に小さい作品なので、当初は見落としてしまい。行き過ぎてしまった。スタッフに確認してから戻ってきたら、最後の晩餐のレプリカの反対側で小さなガラスケースの中にあった。
図書館としては私が好きな歴史を感じる重厚な造りであり、その中にダヴィンチの手稿が展示されている。天才の手稿は非常に興味深く、見入ってしまった。
この美術館は、大型美術館ではないが、非常に見ごたえのある施設だ。ミラノに行かれる際は、事前予約が必要なサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の「最後の晩餐」と共に美術好きにはマストの美術館であろう。
アンブロジアーナ図書館の地図
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院 Chiesa di Santa Maria delle Grazie
この教会の隣のクリーム色の壁の建物が、超有名作品「最後の晩餐」が壁に描かれている修道院の元食堂だ。この作品は、1495年から1498年にかけてレオナルド・ダ・ビンチが420×910cmもの大作を完成させたものだ。
基本的に事前予約をしないと見ることができず、しかもたった15分だけの時間制限。そして、珍しいことに撮影禁止なのだ。
ただ、一挙に閲覧する人数は限られており、壁画自体もかなりの大きさであるため、自分の好きな場所でじっくりと眺めることが出来るのはポイントが高い。
残念ながら撮影禁止につき画像を投稿することは叶わないが、建物の外観と地図情報だけ投稿しておきたい。レプリカの画像が、上記のアンブロジアーナ図書館の欄に投稿してあるので参考にして頂きたい。
ちなみに、この最後の晩餐の反対側の壁には、これまた巨大な壁画であるジョヴァンニ・ドナート・モントルファーノ作『キリストの磔刑』が描かれている。こちらは最後の晩餐と同時期に描かれており、1495年の作なので貴重なものだが、あまり注目されていないのは仕方がないことだ。