このページでは、管理人が直接作品を見たうえで、写真に撮影することが出来たものを画家毎の備忘録として掲載しています。作品の評論が目的ではなく、難しいことを考えずに素敵な絶景作品を眺めることを主眼にしているので、作品については詳述しておりませんので、ご了承ください。>>>Read More!
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ターナーは、私が最も敬愛する画家だ。最初に観たのは、東京上野の国立西洋美術館で1986(昭和61)年8月16日~10月5日の期間に開催されたターナー展だった。>>>Read More!
ナショナル・ギャラリー @ロンドン
ロンドンのナショナル・ギャラリーのターナーは、決して多くはないのだが、ターナーを語るうえで欠かすことの出来ない粒ぞろいの作品が所蔵されている。
大変見ごたえがあり、満足すること間違いなしだ。
『解体されるために最後の停泊地に曳かれて行く戦艦テメレール号、1938年』1839年
『霧のなかを昇る太陽:魚を洗って売る漁師たち』1807年以前
『カルタゴを建設するディド、あるいはカルタゴ帝国の興隆』1815年
クロード・ロランの作風が色濃く表れている作品だ。
この作品は、典型的なターナー作品と云えよう。これほど空気を感じられる画家は他にいない。
クリアに詳細を描いている部分と、ぼやけてふんわりしている部分が絶妙に交じり合っており、これもまたターナーらしさを強く感じることが出来る。
鮮やかな色彩だが、そこにはターナーらしさの表れであるブルーとイエローがしっかりと描かれている。
テーマが解体される戦艦が曳航されているシーンを黄昏時と併せていることで、栄光と落日を表現しているのであろうか?
『雨、蒸気、速度―グレート・ウェスタン鉄道』1844年
この作品は、初めて東京でターナーを観た際に、衝撃を受けた作品の一つだ。
天候の悪さと空気感、そして何より速度を確かに感じる特異な作品だ。よく見ると左側に別の橋が存在しており、調べると現存しているらしい。もちろん蒸気機関車はもう走っていないのでこの絵の再現はあり得ないだろうが、機械があればぜひ見に行ってみたいスポットだ。
この作品は雨と蒸気がテーマになっており、もやっとしたイメージが強いのだが、やはりブルーとイエローはしっかりと取り入れられているのが大変面白い。
ナショナルギャラリーには、ターナーの有名な作品が数点所蔵されている。この写真のように、これほど間近で作品を鑑賞出来るだけでも見ごたえ十分だが、最初に東京で観た作品に32年振りに出合えて大いに感動した。
メトロポリタン美術館 @ニューヨーク
世界屈指のコレクションを誇るニューヨークのメトロポリタン美術館。ここでも数は多くないが、ターナーの名品が所蔵されていて嬉しくなる。
『マドンナ・デッラ・サルーテ聖堂の入口から見たヴェネツィア』1835年
ターナーらしさ全開のヴェネツィア作品。光、水、大気を透明感溢れる爽やかな色彩で表現している。
一目でターナーとわかるところが素晴らしい。
『鯨捕りのボート(捕鯨船)』1845年