プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地方
私が一番最初に訪問した南フランスにおける「フランスの最も美しい村」がこの村だ。
マルセイユからレンタカーで約2時間。距離にして140km程の行程であった。
No.1 ムスティエ=サント=マリー
この村は、ヴェルドン自然公園の近くに位置しており、石灰岩質の険しい断崖の下部に家々が連なっている。なぜこんなところに?というような険しい地形の中の村であり、村に近づいた時には強烈なインパクトがあった。
この村は星の飾りが有名で、村の上方の断崖の間を200m以上もの鎖が架けられ、そこに黄金に輝く星の飾りが付いているのが特徴的だ。
人口は705人(2007年)で、ムスティエ焼という陶器の名産地としても有名だ。
この画像に移っているゴールドの物体がその星の飾りだ。
これを架けている鎖は225mもの長さがあり、断崖の間を結んでいるのだ。
地元出身の騎士が、十字軍に参戦して捕虜となった際に、故郷へ帰れたら星を吊るすと神に誓いを立て、自由の身となって帰国した後に、実際に誓いを守ったという伝説があるようだ。
単なる飾りかと思ったら、中世の逸話がその背景にあるということで大変興味深いものがある。
作品プロフィール:星の飾り op.15071、Aug.11,2019
村内にはクネクネしているものの、きちんと車道が整備されており、車を山の中腹のパーキングに入れてから村内見学に向かった。
パーキングから坂を下って村に入ると、坂に寄り添うように家が立ち並び、そこかしこに花が咲いていた。実に印象的な光景だった。
作品プロフィール:崖と坂と花の村 op.15041、Aug.11,2019
石灰岩質の山の間を川が流れ、岩を削ることで村が出来る基礎となったようだ。
それがこの川であろう。
荒涼とした無機質の石灰岩とは対照的に、水が緑を育み、対照的な緑と花で彩られた村となっている。
作品プロフィール:村の中心を貫く川 op.15052、Aug.11,2019
村の中は、花や緑だけでなく、建物の壁やドア、窓枠などに様々な色彩が施されているため、大変カラフルだ。
何とも明るい雰囲気に満たされている。
作品プロフィール:かわいい色の建物 op.15050、Aug.11,2019
村の中心に美しい教会がある。
作品プロフィール:Church of Our Lady of the Assumptionか op.15078,15079、Aug.11,2019
村からさらに坂と階段を上っていくと、崖の中腹に中世の教会「Notre Dame de Beauvoir」がある。
丁度、この画像の真ん中あたりにその姿がある。
私はうっかりそこに行きそびれてしまったのだが、素晴らしい教会のようだ。
また、そこからの景観も素晴らしいとのことなので、再びこの村を訪問するモチベーションになった。
作品プロフィール:崖の中腹の教会、op.15086、Aug.11,2019
村の上方に向かって歩いていくと、やがて村を見渡せる場所に辿り着く。そこから見る村は、先ほどまでのカラフルな印象とは異なり、オレンジ色の壁と屋根に統一された大変美しい村の景色だった。
いくつもの顔を見せてくれる村
そんな印象を強く刻み付けてくれた美しい村だ。
作品プロフィール:オレンジ色の村 op.15066、Aug.11,2019