プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地方
南仏の街アルルの北西、アルピーユ山脈の中にある岩だらけの景観が特徴の村。
ライトアップされる夜は、村外れの展望所から望むとオペラ劇場のようである。
No.3 レ・ボー=ド=プロヴァンス
南仏の街アルルの北西、アルピーユ山脈の中にある岩だらけの景観が特徴の村。
ライトアップされる夜は、村外れの展望所から望むとオペラ劇場のようである。
この独特の景観の岩だらけの土地に建つ村の岩の頂上に古城が聳え、その下に中世の街が広がっている。
この村は、年間100万人以上の観光客が訪れるが、人口は349人(2018年)に過ぎない。もの凄い観光客比率だ。実際、日中に行ったところ道は大渋滞で、なかなか駐車場に入れずに諦める程だった。集落を見渡せる道路沿いの展望スポットからはまさに類を見ない絶景を楽しめる。
作品プロフィール:レ・ボー=ド=プロヴァンス 、 op.15280、8/13,2019
何カ所か存在する展望所だが、私は夕暮れ時に村から車で10分程山道を走らせてTable d’orientationという岩山の頂上に行ってみた。そこにはパーキングスペースが充分にとられており、木々もあまり生えていない広い空間なので大変見晴らしがよく、暮れ行くレ・ボー=ド=プロヴァンスの素晴らしい絶景に出会えた。お勧めの展望スポットだ。ここは数あるレ・ボー=ド=プロヴァンスの展望所でも最も高い位置にあるため、村の向こう側の平野部やそこにある街の明かりまで見渡すことができた。そこで日没と夜景を撮影した後に、再度村に立寄ったのだが、ようやくパーキングに駐車することができたので、村内の散策をした。昼の混雑がうそのように空いており、中世の雰囲気を味わうことが出来た。
最も高い場所に聳え立つのがレ・ボー城だ。11世紀建立とされるこの城は、岩の複雑な地形を利用した半穴居式の構造がユニークである。広大な城ではあったが、現在では3つの塔や礼拝堂、慈善病院などを残すに留まり、それ以外は廃墟となっている。
岩の上に立つ集落は、中世の雰囲気を堪能できる。石畳と石造りの建物が照明に浮かび上がる光景は幻想的だ。
夜は日中の観光客による喧噪が嘘のように静まり返っており、中世の雰囲気に浸ることができる。
作品プロフィール:レ・ボー=ド=プロヴァンス 、 op.15288、8/13,2019
村内は、石畳の狭い小道が迷路状に連なっており、時折上に聳える城を望みながら、中世に思いを馳せる。
作品プロフィール:石畳の中世の通路 op.15286、Aug.11,2019
村の中は、石畳だけでなく、建物も石造りであり、無機質な感じがする。
夜の照明に照らされる、劇場の舞台装置のようだ。
久しぶりに猫が歩いている光景を見た。
そういえばフランスではあまり猫の姿を見ていないような気がする。
作品プロフィール:石で囲まれた街 op.15284、Aug.11,2019
ブルーアワーの村の様子。
ワーグナーのオペラが始まりそうな雰囲気だ。
現在は、石切り場を利用して1年ごとにテーマを変えるというプロジェクション・マッピングを上映しているそうだ。高さ14mもある自然のスクリーンに大迫力のイメージが投影されているということなので、オペラの劇場のように思えたのは、あながち間違いではないようだ。
作品プロフィール:日が暮れたレ・ボー=ド=プロヴァンス、op.15283、Aug.11,2019
この村の向こうはひたすら平野が広がっている。遠くの街の明かりが海に浮かぶ漁火のように美しく輝いている。
作品プロフィール:月夜のレ・ボー=ド=プロヴァンス、op.15281、Aug.11,2019