フランスの最も美しい村協会は、1982年にコロンジュ・ラ・ルージュ村の村長が発起人となって設立された。
・人口2000人以下であること。
・保護されている2以上の重要文化財/歴史記念物があること。
・村議会で承認が得られていること。
これら3つの前提条件を見たした村が応募資格を得られ、27項目にも及ぶ厳しい基準によってさらに審査され、資格委員会に認定された村々が加盟している。
卓越した美しさを持つ「最も美しい村」の価値を高め、少しでも多くの人々に知ってもらうことで、村の過疎化に対して新たな選択肢を与えることを目的としている。
プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地方
No.8 アンスウィ
南フランスのヴォクリューズ県の村。丘の頂上に位置するアンスウィ城の周りに形成する中世の集落。
現在も城壁が残っており、それは14世紀には既に存在していたそうだ。
フランスの最も美しい村の一つだが、あまり観光客はおらず、大変静かな環境の中、気持ちよく散策出来た。

何気ない光景が美しい素敵な村だった。
人口は1023人(2017年)。一時期は人口が500人程度まで減少したようだが、現在は逆に増えているそうだ。
村内には無料駐車場が数カ所あるので、快適に村を歩き回ることが出来た。
作品プロフィール:アンスウィ 、 op.15496、8/15,2019
アンスウィの外観
緑に囲まれた静かなロケーションのアンスウィ。
小山の頂上にあるアンスウィ城の周りに集落が形成されている。この城の起源は砦で、城としては12世紀から続いている歴史あるものだ。現在は個人所有で、不定期に内部が公開されているとのこと。
アンスウィの集落内部

この大時計の着いた鐘楼は、元は村の共同評議会の建物であったが、16世紀から17世紀にかけて鐘楼として建て増しされたとのこと。
この右手には領事の館(Maison des Consuls)がある。
この周辺は、石造りの建物が連なり、中世の雰囲気が色濃く残っている。
作品プロフィール:アンスウィの鐘楼 、 op.15486、8/15,2019

集落の西外れに一際目立つ十字架がある。
これは、
La Croix du Grand Portail
(クリックするとGoogle Mapへ)
で、ここにはかつて教会があり、この十字架がかつての門の位置を示しているとのこと。
この十字架自体はかつて使用されていたものではなく、1951年に造られたものだ。
作品プロフィール:大門の十字架 、 op.15483、8/15,2019
