マルモッタン・モネ美術館 Musée Marmottan Monet
フランス:パリ
マルモッタン・モネ美術館は、パリ16区にあるクロード・モネの作品コレクションで有名な美術館だ。
印象派という流派の名称がつけられる元になったモネの作品「印象・日の出」を始め、世界最大級のモネコレクションだ。
そのコレクションは凄まじい。膨大な量のモネ作品を広い館内で浴びるように堪能できるのだ。
どこを見てもモネ、というのは色彩に取り囲まれているような感覚に陥る。
鑑賞中は、まさに至福の時だ。
『印象・日の出』 1872年
この作品が由来となって印象派という流派名が生まれたという点で、歴史的に重要な存在となる作品。
1872年11月、ルアーブルのHotel del’Amirautéの窓から見える景色を描いたと云われている作品。
150年も前の作品であるが、それ以前は印象派などという流派がなかったということを考えると何か不思議な感じがする。あまりにもその印象派という流派の存在感が絵画界において大きすぎるので、余計にそう感じてしまうのかもしれない。モネがこの題名に印象(Impression)というワードを使っていなかったら、この流派はどのような名称の括りになっていたのであろうか?
『印象・日の出』は、2015年に東京(21年ぶり)で開催されたモネ展のために日本に来た。会期は9月19日~12月13日の美術展だったが、この作品だけは、10月16日までの限定展示であった。
幸い観にいくことが出来たのだが、東京の美術展では毎度のことながら大混雑で落ち着かない中での鑑賞であった。
ちなみにこの作品の来日については、1994年が3回目。その後2008年・2015年と5回の来日のようだ。(他にもあったらご指摘頂きたい)
睡蓮シリーズ
世界最大級のモネ・コレクションだけあって、数多くの睡蓮作品が収蔵されている。
オランジェリー美術館とは違って大作ではないのだが、様々な構図や色彩を比べることが出来る。
その中で、より自分好みの睡蓮を探すことができる楽しみもあるのだ。
モネの部屋 エントランス部の作品
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『ジヴェルニー近くのセーヌ川の朝』 (1897年)
他 モネ作品
以上がマルモッタン・モネ美術館の圧巻の所蔵作品だ。一部貸し出されて見ることができない有名作品もあった。やはり、モネ・ファンにとってはマストの美術館だ。