プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地方
No.7 ルールマラン
フランスの最も美しい村の一つであるルールマラン。ルールマラン小渓谷の一部にあり、ブドウ園に囲まれた平地に集落がある。また、集落の中ではなく、その隣接地にルールマラン城がある。
人口は1043人(2018年)。
集落は決して大きくはなく、小道は花が多く、静かで美しさに満ちている。
大通りには観光客も多く、店の多数あり活気に満ちている。昼に訪問したが、カフェはどこも満席だった。
明るく開放的な雰囲気がとても良かった。
街近くのパーキングが満車だったので、少し離れた城の近くの道路沿いに駐車したが、そこから集落へのアプローチの小道(カラド通り)が素敵で、ルールマラン城やポツンと平地に建つプロテスタント教会を眺めつつ、集落の狭い小道に入って行くのが趣があって印象的だった。カラド通りと云うこのルートはお勧めだ。
村からルールマラン城に歩いて行く際は、往復のどちらかはこの道を使うと良いだろう。
作品プロフィール:ルールマラン遠望 、 op.15482、8/15,2019
村の外観
集落に向かう小径から撮影。
中央の時計台が目を引く。村の建物の屋根がオレンジ色なので、全体的オレンジに染まったイメージとなる。
この村の周りにはぶどう畑が広がっており、緑豊かな地域だ。
作品プロフィール:ルールマラン外観 、 op.15451、8/15,2019
カラド通り
カラド通りを進むと、街中の小道へと変化していくが、ここでも緑や花に覆われていて雰囲気が良い。
象徴的な大時計のある鐘楼が見えてテンションがあがる。
作品プロフィール:ルールマランの小道 、 op.3212、8/15,2019
集落の中へ~静かな住宅街
この大時計のある鐘楼は17世紀に建立されたもので、それ以前は12世紀以降に領主の城が存在していたそうだ。今はまさにこの集落の中心的存在なのであろう。
石造りの建物にはカラフルなドアや窓枠が取り付けられており見事なアクセントになっている。
さらに多くの建物に緑や花があり、集落全体が美しい花壇のようだ。
この集落の建物は、多くの草花で覆われているのが特徴だ。
なんとも美しい。
どこを切り取っても絵になる。
作品プロフィール:草花に覆われた鐘楼 、 op.15460、8/15,2019
サン・トロフィム・エ・サン・タンドレ教会
鐘楼からほど近い場所にあるサン・トロフィム・エ・サン・タンドレ教会はゴシック様式の美しい教会だ。
16世紀に改修されて今に至る。
作品プロフィール:ルールマラン集落内の教会 、 op.15156、8/15,2019
この教会の正面に立って入口を見て驚いた。
薄暗い教会内部の中で、一点だけの明りがあるように見え、そこには花瓶に生けられた花があったのだ。
それは、教会のステンドグラスから一筋の光が差し込み、花瓶の花を浮かび上がらせている光景であり、とても神秘的だった。
作品プロフィール:教会のスポットライト 、 op.15459、8/15,2019
メインストリート
集落の中心付近。通りには多くの人が行き交い、カフェにはゆっくりと過ごす人で賑わっている。
建物は御覧の通り、草花に覆われており、雰囲気が良い。
作品プロフィール:ルールマラン 、 op.15472、8/15,2019
村の集落自体は決して大きくないのだが、このようにメインストリートはかなりの人で賑わいを見せる反面、裏の路地に入った途端、静かな村の姿となるのが実に興味深い。2つの顔を持つ集落といった感じだ。
それにしても、メインストリートの活気に満ちた明るい開放感は印象的だ。
とあるカフェの入口では、猫が客寄せ?していた。
作品プロフィール:猫の客寄せ 、 op.15468、8/15,2019
ちょっとした看板もおしゃれだ。
色々眺めるのも楽しい。
作品プロフィール:ルールマランの看板、 op.3245、Aug.15,2019
ルールマラン・プロテスタント教会
ルールマランは、プロテスタント教徒が多い村だそうだ。
集落とルールマラン城の間の草原の中にポツンとプロテスタント教会が建っている。この建物は19世紀建立だ。
カラド通りから良く見える教会だ。
作品プロフィール:プロテスタント教会、 op.15479、Aug.15,2019
ルールマラン城
村の集落から少し離れたプロテスタント教会からさらに外側に、ルールマラン城がその存在を誇示している。
この建物は、ルネサンス様式の建築で15世紀の古い城と16世紀の新しい城が混在したものだ。
螺旋階段が有名だが、私は時間の都合で中まで見学できなかったのが残念だ。
次回の楽しみとしておこう。
作品プロフィール:ルールマラン城、 op.15477、Aug.15,2019
ノーベル文学賞作家のアルベール・カミュ(Albert Camus: 代表作『異邦人』)が晩年を過ごしたのがこのルールマランで、集落内にあはアルベール・カミュ通りが存在している。村の入口の墓地に眠っており、今もファンたちが訪れているそうだ。