ワロン地方 ナミュール州
シャスピエール (Chassepierre)
フロランヴィル-ブイヨン街道沿いにちょっとした展望台スペースが設置されており、車を止めて降りてみると、見事な景色が広がっていた。眼下には川の手前に18世紀から19世紀に建てられた小さな中世の集落があり、その向こうには広々とした牧草地が広がっている。それがシャスピエールだ。
18世紀建造のサン・マルタン教会がひと際目立っており、何とも魅力的な村だ。それは高台からの景色だけでなく、村の中や牧場から見ても素敵な村だった。
作品プロフィール:スモワ川の対岸から望むシャスピエールの集落、 op.15904、5/03,2019
展望台からの風景
街道から側道に入ってすぐにパーキングがあり、その場でシャスピエールの絶景を望むことが出来る。
ここからはシャスピエールの全景だけでなく、スモワ川の流れやその向こうの牧草地で草を食む牛たちの姿までよく見えるのだ。
シャスピエールの名前の由来は、石の家の村だそうだ。
ベルギーの建物は大体が石の家であり、中世からの歴史ある村や町では、その地で産出される石を基本に、統一された色の村や町がほとんどなのだが、シャスピエールの集落は、面白いことに、他の村と違って建物の色は統一されていないことがわかる。
白や黄色などの壁の色であったり、屋根の色もグレーだけでないのがベルギーの最も美しい村廻りをしていると違和感を覚えるのが不思議だ。
作品プロフィール:展望台から望むシャスピエールの集落、 op.15918、5/03,2019
サン・マルタン教会
小さな集落の中で、ひと際目立つ建物がサン・マルタン教会だ。
この教会は、12世紀には建立されていたようで、1702年に建てられた塔が今も現存しているという。
独特な形状の尖塔を持った鐘楼と大時計が村のシンボルだ。
教会内にはカギがかかっていて入れなかったのが残念だ。
村の横を流れるスモア川を渡って、対岸から眺める教会も美しい。
川面に教会の塔が写りこみ、絶景となるのだ。
作品プロフィール:サン・マルタン教会、シャスピエール、 op.15916、5/03,2019
集落の風景
集落の建物の色は違うが、シャスピエールの名前の由来の通り、石の家であることは共通だ。
作品プロフィール:シャスピエール op.15906、5/03,2019
スモワ川対岸からの風景
スモワ川に架かる橋を渡り、シャスピエールの集落を見渡すと、緑に埋もれた村という表現が似合うようだ。
その緑と集落の建物が川に逆さになって反映するのがまた絶景だ。これぞ、逆さシャスピエールだ。
実に美しい。
作品プロフィール:シャスピエール op.15901、5/03,2019
スモワ川対岸の牧場の風景
川向うの牧場に向かうと、牛だけでなく、馬や羊、それに可愛らしいヤギがいた。
写真を撮っていると、馬とヤギが近寄ってきてくれた。
なんとも微笑ましい光景に一段と癒された。
作品プロフィール:シャスピエール op.15908、5/03,2019
あまりの長閑さに、もっとゆっくりしていたかったのが正直な感想だ。
牧場から集落の右側を眺めると、かなり近代的な住居があることがわかるが、うまく環境に合わせているので、あまり違和感がないところが素晴らしい。
このような素敵なロケーションで、のんびり暮らすことが出来たら素敵だなと実感した。