フェルメール「デルフトの眺望」とは
作品解説
この作品は、1661年制作でフェルメールの地元であるデルフトの街並みを描いたものである。フェルメールとしては珍しい2点しか現存していない風景画の一つであり、最高傑作と評されている作品でもある。
現在は、デルフトから13㎞程車で行ったオランダの首都デン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館に所蔵されている。1822年からの所蔵だそうだ。>>>Read More!
マウリッツハイス美術館について
まずは、本物の作品を間近で観てみたい。この「デルフトの眺望」が所蔵されているマウリッツハイス美術館は、オランダ第3の都市で事実上のオランダの首都であるデン・ハーグにある。その中心地のビネンホフという政府機関(写真の右)の片隅(写真の左)に政府機関の一つとして存在している。写真の手前がホフ池である。広大な政府機関に対して、美術館自体はかなり小さく感じるが、近代的で美しい建物である。数百点のオランダ絵画を政府が所蔵しており、その所蔵品の中にはオランダの巨匠レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」に加え、フェルメールの中でも特筆すべき人気を誇る「真珠の耳飾りの少女」(Girl with a Pearl Earring)を筆頭に、フェルメール作品が3点もあるため、大変な人気を博している美術館である。>>>Read More!
「デルフトの眺望」のモデル地デルフトへ
デルフトについて
デルフトはオランダの古都で、デン・ハーグの南市街地に隣接している。フェルメール生誕の地であり、旧教会には彼の墓も存在するほどフェルメールに縁の深い街だ。
小さい街だが、数本の細い運河があり、風情がある。
中心のマルクト広場には、美しいデルフト市役所や新教会など見どころも多く、広場の一角にある画像の壁画も見どころの一つだ。
作品のモデルとなった場所
デルフトの眺望のモデルとなった場所は、デルフトの南方の運河、ザイドコルクだ。デルフト中心のマルクト広場から歩いて15分程、1km強の距離なので散歩がてら行くことが出来る。この運河の南岸の少し高い場所からフェルメールは運河を隔てて北側にあるデルフトの中心エリアを描いている。ここにフェルメールがいて作品を描いていたなんて想像すると感慨深いものがある。>>>Read More!
私が制作しているフォトアートのテーマのなかにデルフトの眺望の作品もあります。ぜひ下のリンクをクリックしてご覧ください。
デルフトの位置
最後にデルフトの眺望のモデル地の位置をGoogle mapでリンクします。マウリッツハイス美術館のあるデン・ハーグはデルフトの左上なので、併せて確認頂けます。